東方Projectの二次創作動画のひとつになっているゆっくり茶番劇。
霊夢と魔理沙の掛け合いが非常に面白く、YouTubeでも人気カテゴリのひとつです。
そんなゆっくり茶番劇が、商標登録されたことでTwitterだけでなくテレビでも話題になっていました!
ゆっくり茶番劇はどうなってしまったのか、今後どうなっていくのかについて気になるところですが、Twitterなどの情報だけではわからない方も多いと思います。
そこで今回は、ゆっくり茶番劇に関する内容について時系列で紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ゆっくり茶番劇って何?
ここでは、ゆっくり茶番劇とゆっくり実況、ゆっくり解説の違いやそもそもゆっくりというカテゴリを作ったのは誰なのかについて解説していきます。
既に知っているよって方は、次の見出しまでジャンプしてくださいね!
まずは、ゆっくり茶番劇とゆっくり実況、ゆっくり解説について紹介します。
ゆっくり茶番劇とは、東方Projectキャラクターの霊夢と魔理沙、そして音声読み上げソフトを使用して作られた動画のこと。
ゆっくり解説は、霊夢と魔理沙が様々なことを解説するものであり、ゆっくり実況は同じ様々なことを実況するもの。
ゆっくり茶番劇は、霊夢と魔理沙が寸劇を繰り広げる動画。
もともとは上海アリス幻樂団によって制作されている東方Projectに登場する霊夢と魔理沙。
「ゆっくりしてってね」というアスキーアートが作られ、それをアニメ化したものが現在ゆっくり茶番劇などに使用されています。
今回の騒動は、2022年5月15日YouTubeチャンネル灯篭者数22万人の柚葉さんが「ゆっくり茶番劇を商標登録した」というツイートが発端です。
商標登録とは、簡単に解説すると自分が使用したい商標を登録してもらい、第三者が使用できないようにできるものです。
商標登録とは、特許庁による行政処分です。分かりやすくいうと、自分が使用したい商標を特許庁で登録してもらうことを商標登録といいます。登録することにより「これは、私の登録商標です」と主張できます。また、その登録商標については他人が勝手に使用できなくなるので、独占的に使用することができます。
引用元:アース国際特許商標事務所
「みんなのもの」という認識が強かったゆっくり茶番劇を第三者によって独り占めされたことが炎上の発端となっています。
【時系列】ゆっくり茶番劇の商標登録問題とは?
ここからは、今回問題になっているゆっくり茶番劇について、なにがどうなっていったのか時系列で分かりやすく紹介していきます。
- 東方Projectキャラ霊夢と魔理沙が流行
- 2次創作・3次創作について作者から使用許可が出る
- クリエイター柚葉がゆっくり茶番劇の商標登録を行う(2022年3月)
- Twitterで商標登録したことを報告(2022年5月)
- 今後ゆっくり茶番劇という文字掲載を行う場合は10万円の支払い義務が生じる
- 【NEW】使用料不要に変更、権利は柚葉さんのものとして存続
東方Projectキャラ霊夢と魔理沙が流行
上海アリス幻樂団製作の東方Projectキャラクターである霊夢と魔理沙が2chで流行します。
「ゆっくりしてってね」というアスキーアートとともにアニメ化もされており、実況・解説・茶番劇として主にYoutubeで使われています。
ゆっくりボイスと呼ばれる音声ソフトを使用した動画になっており、日常系や歴史、世界の謎など様々なジャンルをゆっくり茶番劇や実況、解説としてアップされています。

見始めたらついつい最後までみちゃうわよね~!
ちなみに、合成音声ではない生声で、ゆっくりと喋っている茶番劇は”ゆっくり茶番劇”ではありません。
2次創作・3次創作について作者から使用許可が出る
東方Projectキャラを制作した作者からは、常識の範囲内であれば自由に使用してもいいという許可がでました。
もちろん、しっかりとしたガイドラインも作られており、それらをクリアすることで霊夢と魔理沙のゆっくり実況や茶番劇の動画作成ができるという流れです。
ガイドラインには、使用に関する条件やその他禁止事項が記載されています。
東方Projectの二次創作ガイドライン条件
・東方Projectの二次創作である事を明記してください。
引用元:東方よもやまニュース
基本的には、自由に使用できるようなガイドラインが制作されてました。
作者の心の広さがうかがえますね!
クリエイター柚葉がゆっくり茶番劇の商標登録を行う(2022年3月)
クリエイターとして活動している柚葉さんが、ゆっくり茶番劇の商標登録を2022年3月に行います。
柚葉さんはクリエイターの1人であり、東方Projectには何の関係もない第三者です。
そんな人が商標登録できちゃうの?と疑問に思ってしまいますよね。
誰でもわかりやすく言葉をかみ砕くと、商標登録の申請を行った後で商標審査官の判断を行い、審査官が「大丈夫!」と判断すれば、商標登録が行えます。
全国的に名前が知られている(周知商標)になっていなければ商標登録できます。
ゆっくり茶番に関しても出願の代理を行った弁護士の方は調べたうえ、問題ないと判断した結果なんだそう。
この時点で、審査着手まで一定の期間登録に対して問題があると考えた人は、刊行物提出書を提出することが可能。
この提出書を受け、出願を取り下げるよう説得したり、代理人を辞任することがあります。この時点で柚葉さんはTwitterなどで商標登録の申請を行ったことを公表しておらず、世間には知れ渡っていませんでした。
Twitterで商標登録したことを報告!今後は使用料の支払い義務が生じる
2022年5月15日、柚葉さんが「ゆっくり茶番劇」を商標登録したという内容のツイートを行います。
商標登録を行ったことで、ゆっくり茶番劇という文字は柚葉さんの特許ということになり、使用するには使用料を支払う必要がでてきました。
- 1タグにつき1万円
- 利用料1年間10万円
収益化されていない場合、商用目的でない場合は支払い義務は生じないようですが、これから動画を製作しようと考えていた方からするとちょっと痛い出費ですよね。
柚葉さんによると、商標権が発生しているのは「ゆっくり茶番劇」という文字列のみであり、ゆっくり実況やゆっくり解説、東方Projectキャラクターの霊夢と魔理沙には関係がないそうです。
柚葉さんのいうゆっくり茶番劇は、音声合成ソフトを用いて制作された動画のことであると発表しています。
つまり、霊夢や魔理沙に関係なく、「ゆっくり茶番劇」として動画をアップするためには柚葉さんへ使用料を支払う必要があるということですね。
「ゆっくり茶番劇」という表記が柚葉さんの特許ということになり、霊夢と魔理沙のファンの方やゆっくりカテゴリを愛している方にとっては不服の結果になってしまいました。
Twitterでも連日トレンド入りするなど、その注目度はすさまじいものでしたね。
ちなみに、「刊行物提出書を出せばいいのでは?」と思った方もいるとおもいますが、柚葉さんが商標登録の申請を行ったのは3月であり、商標登録したことを報告した時期が5月となっています。
すでに異議申立期間を過ぎてしまっていたことから、さらに問題視されることとなりました。
【NEW】使用料不要に変更、権利は柚葉さんのものとして存続
様々な声を受け、柚葉さんは使用料は不要であるとTwitter上で報告しました。
ただ、ゆっくり茶番劇という文字の権利は今後も柚葉さんのものであることには変わりないようです。
これら一連の流れによって、原作者であるZUNさんやニコニコ代表のくりたしげたかさん、Coyu.Liveさんなどがコメントする事態となりました。
これからゆっくり茶番劇はどうなってしまうのでしょうか…。
ゆっくり茶番劇作者ZUNの今後の対応は?分かりやすく解説!
ゆっくり茶番劇の商標登録について、「東方Project」原作者・ZUNさんやニコニコ代表のくりたしげたか(栗田穣崇)さんなどがコメントを発表しています。
みなさん、法律に詳しい方と意見を交わすとTwitterで公表。
ニコニコとしては、どういう動画がゆっくり茶番劇になってしまうのかについて明確なガイドラインを5月21日までに発表するとしています。
現状としては、使用料(ライセンス契約)は不要になったものの、権利は残るという結果になってしまいました。
ファンとしてはやはり、柚葉さんが権利を持っていることに対して疑問が浮かんでしまいますよね。
これからどうなっていくのか、注目していきましょう!
まとめ
今回は、Twitter上で話題を呼んでいるゆっくり茶番劇の商標登録について解説していきました。
記事内容をまとめると、以下の通りです。
- 2022年3月柚葉が「ゆっくり茶番劇」の商標登録申請を行う
- 2022年5月「ゆっくり茶番劇」の権利が柚葉にあることを報告
- 今後、ゆっくり茶番劇という文字を使う場合は使用料の支払いが必要
- 様々な意見を踏まえ協議した結果、使用料の支払いはなくなった
- しかし今後もゆっくり茶番劇の権利は柚葉にある
今後は、代理弁護士を務めた方やニコニコ、東方Projectの作者ZUNさんの動向が気になるところです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。