リニア中央新幹線の工事受注の入札談合の件で連日ニュースになっている大林組。
東京と名古屋間をわずか40分で結ぶリニアモーターカー。
今世紀最大の大規模工事と言われていますね。
大林組は、談合しましたと認めているので確実にあった事実なのですね。
大林組副社長と大成建設の元常務執行役員が談合の主導をしていたとのことで2人に注目が集まってしまうのは当然のことでしょう。
今回、特捜部が捜索に入った大林組の中の”事”の当事者と言われている副社長について顔画像はあるのか?経歴も調べてみました。
大成建設の元常務執行役員と清水建設についての詳しい記事はこちらです。
→大成建設の元常務執行役員の大学や経歴は?リニア談合は同級生で主導?
→清水建設の元専務の名前は?リニア談合に関与した幹部の大学や経歴も調査!
そして、なぜ不正してしまったのか?そもそも談合しなければいけなかったのか調査しました!
リニア談合ってそもそも何?
リニアモーターカーについて
2027年に開通予定のリニアモーターカー。
東京-名古屋-大阪を結ぶ予定となっています。
先行してまずは、品川と名古屋を開通させる予定です。
品川から名古屋はわずか40分。
品川から大阪は1時間でいけちゃうんですって・・・
40分って、自分の通勤時間より短いよねって思っている人もたくさんいるんでは。
工事受注についての談合
リニアモーターカーの開通工事には、9兆円もの予算が組まれています。
9兆円って国家予算と同じ桁ですよ?ものすごい額ですよね。
その工事受注を請け負う建設会社を決める”入札”というのがあるんです。
工事はすごいたくさんの区間に分けられていて、どの区間はいくらの金額〜と入札していって会社を決めるわけです。
スーパーゼネコン(大手建設会社)と呼ばれている、鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設がそれぞれ受注した区間の図になります。
出典:https://news.biglobe.ne.jp/domestic/1219/san_17121…
簡単に説明すると、この区間はここの会社、金額はこれくらいと話し合う事を談合と言います。
前もって入札金を話し合いによって調整したり、意図的に固定の会社が入札成功するように仕向けるのは法律違反。
区間工事の7割の15件をこのスーパーゼネコンで占めているらしいですから、そりゃお金の事を考えれば受注したいですよね。
今回、この談合事件は独占禁止法の違反疑いで特捜部の捜査を受けていますよね。
9兆円の7割、6兆3000億円もの天文学的な金額を4社で分け合っていたらそりゃ疑いもかけられて当然です。
大林組が談合を認めた?
12月19日のニュースで、大林組がリニア談合の受注調整を認めていると発表がありました。
ええっ!!談合しましたって?認めたの??
均等に工事を受注するよう話し合いをしましたって言っちゃった!
談合は法律違反になるのに、認める。
これってすごくおかしなことだと思いませんか?
大林組が談合を認めた理由は?
談合しましたと、認めるのには理由がありました。
リーニエンシー制度です。日本語で課徴金減免制度
リーニエンシー制度とは
談合やカルテルを自主的に申告して調査に協力すれば、課徴金の免除や減額が受けられる制度。06年1月施行の改正独禁法で導入された。公取委の立ち入り検査前に、最初に申請した会社は課徴金の全額が免除され、刑事告発の対象からも外れる。2番目は50%、3番目は30%が減額される。立ち入り後も3社まで30%の減額が受けられる。
引用元:kotobank.jp/word/課徴金減免制度%28リーニエンシー%29-882156
ここまで話が大きくなると、なにかしらの処分を受け入れる他ありません。
なので、すこしでもその損害を小さくと思えば、自主申告はして当然なのかもしれません。
他のスーパーゼネコンもこれに続くしかなくなりますね。
そして、この工事受注調整をした張本人は大林組の副社長だと明らかになりました!
リニア中央新幹線の建設工事を巡る不正受注事件で、大手ゼネコン・大林組(東京都港区)の副社長が、独占禁止法が禁じる受注調整に関与した疑いがあることが捜査関係者への取材で分かった。
引用元:mainichi.jp/articles/20171219/k00/00e/040/244000c
大林組副社長の顔画像と経歴
大林組副社長の顔画像
大林組の副社長っていうと社長の次にえらいひとですよねぇ。
そんな上の人が談合に関わっていたとわかっただけでもびっくり!します。
では、その副社長は誰なのか調査しました。
土屋幸三郎 代表取締役兼副社長執行役員 です。
この方は土木担当のトップで、長年土木部で経歴を積み上げてきたようです。
その方の顔写真を発見しました!
出典:www.nikoukei.co.jp/interview.html?year=2015&month=07&day=23&id=3907128
土屋幸三郎の経歴は?
誕生日 1951年1月27日 現在66歳
1973年 3月 早稲田大学理工学部土木工学科卒
1973年 4月 大林組入社
2008年に土木本部統括部長になってからは、常務→土木副本部長→専務→土木本部長→副社長→代表取締役とわずか9年で今の地位に上り詰めています。
鹿島建設から横取りしたともいわれている「名城非常口」の工事開始前の安全祈願式に出席しているそう。
その式が、約1年前のことで、談合をしていたのは2011年以前という話が上がっています。
不正した背景には何が?
そもそもなぜ不正したの?
談合はしなければいけなかったの?
法律違反と分かっててもする理由があるの?
一般人には理解できない疑問が次々と湧いてきますね・・・。
不正の背景はお金?
国から「財政投融資」という形で3兆円もの資金がこのリニア工事には投入されているんです。
財政投融資とは、
租税負担に拠ることなく、独立採算で
財投債(国債)の発行などにより調達した資金を財源として、
政策的な必要性があるものの、民間では対応が困難な長期・固定・低利の資金供給や大規模・超長期プロジェクトの実施を可能とするための投融資活動(資金の融資、出資)です。
引用元:http://www.mof.go.jp/filp/summary/what_is_filp/index.htm
なんだかよくわかりませんが、ようは規模が大きすぎて国からの資金援助がないと出来ないレベルの大仕事だからこの制度を活用してね!ってことです。
これから2020年のオリンピックに向けて、競技場などあらゆる建設ラッシュが始まります。
しかし、裏を返せば2020年のオリンピックが終わってしまったら??
そう!リニア工事以上の巨額案件はないんです!
21世紀最大の大規模工事といわれるリニア新幹線の開通工事。
この先10年の利益を得るための各社の工作は必死にならざるを得ないんですね。
だからといって談合していいとはなりませんけどね・・・。
まだ問題は解決していないので、新しい情報は随時追記していきたいと思います。
※3月2日追記 鹿島土木営業本部の元副本部長と大成建設の元常務執行役員を逮捕
リニア談合事件について昨年から特捜部の捜査が進んでいましたが
ついに逮捕者が出ました!
リニア談合に関わったのは大手ゼネコンと呼ばれる
鹿島建設・清水建設・大成建設・大林組の4社ですが
リニア中央新幹線の建設工事を巡る入札談合事件で、東京地検特捜部は28日、大手ゼネコン、鹿島土木営業本部の元副本部長、大沢一郎容疑者(60)と大成建設の元常務執行役員、大川孝容疑者(67)を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で逮捕した。
引用元:www.nikkei.com/
鹿島建設の大沢一郎氏と大成建設の大川孝氏を逮捕したと速報で伝えられました。
これにより今までなかなか進まなかったリニア談合事件の実態解明が加速することを願います。
大林組副社長とともに談合の調整役をしたと言われている大成建設の元常務執行役員について詳しく書いている記事はこちらです。
→大成建設の元常務執行役員の大学や経歴は?リニア談合は同級生で主導?
清水建設の元専務も特捜部の取り調べを受けました。
→清水建設の元専務の名前は?リニア談合に関与した幹部の大学や経歴も調査!
今回逮捕された2人についての記事も書いています。
→大川孝(大成)と大沢一郎(鹿島)の顔画像や経歴は?リニア談合の4人について!
最後まで読んでいただきありがとうございました。